ナンキョクオキアミを守る
南洋を健全な海に変える鍵
概要
ナンキョクオキアミは全長2.5インチの動物性プランクトンで、南極海域で巨大な群れをなして生息しています。 非常に小さな生物ですが、オキアミは食物網の基礎を形成するという非常に重要な役割を担っており、南洋の 生態系を支えています。
オキアミは大量に生息しています。実際に、科学者はナンキョクオキアミの総重量は地球上のどんなその他の 動物の総重量よりも多いと考えています。しかしながら、集中漁業と気候変動の相乗効果により、特に南極半島 海岸に生息するオキアミの生息数が減少し、ヒゲペンギンやアデリーペンギンといった様なオキアミを餌とす る動物にマイナスの影響があり、1 南極の食物網全体にも波及効果をもたらしています。
オキアミは産業用漁船で捕獲されますが、最新の産業用漁船はオキアミを吸い上げ、船上で加工し、短期間で 大量捕獲することが可能です。オキアミは家畜や養殖魚のエサの原料や釣りの餌としても使用され、また人間 のオメガ3ダイエットサプリメントとしても消費されています。
オキアミは産業用漁船で捕獲されますが、最新の産業用漁船はオキアミを吸い上げ、船上で加工し、短期間で 大量捕獲することが可能です。オキアミは家畜や養殖魚のエサの原料や釣りの餌としても使用され、また人間 のオメガ3ダイエットサプリメントとしても消費されています。
南極半島の気温は、地球上のどんな場所よりも速い速度で上昇しています。この気温上昇により、オキアミがし がみつく海氷も、オキアミの餌となる海氷に付着する藻も大量に減る原因となっています。オキアミの個体数は、 前年度の海氷の表面積と密接に関係しています。
南極の夏に、オキアミが発生することは、ペンギン、鯨、アザラシやその他の海鳥達を含む幅広い種族が繁殖を 成功させるうえで非常に重要です。にもかかわらず、産業用オキアミ漁は南極海域で増大し、漁船はオキアミを 狩猟するペンギンやその他の捕食動物を使って、オキアミのホットスポットを探しています。
南極半島周辺のオキアミ漁漁船の数の増大に伴い、1982年、南極海洋生物資源保存委員会(CCAMLR)が設立 されました。現在、CCAMLRはこれらの海域においてオキアミ漁を管理し、南洋周辺エリアに渡って捕獲量を制 限しています。このような管理対策はオキアミの捕獲量の規制には効果があるものの、ペンギンやその他の捕 食動物の狩猟ニーズは十分に満たしていません。CCAMLRはこの海域内の全ての生物多様性を守る指令を出 しています。また、委員会は食物網の基礎を形成するオキアミを守ることで、南洋を守らなければなりません。