2020年Pew海洋保全フェローによるサメの保護や水産養殖などへの 取り組み

その他のプロジェクトではサンゴ礁の再生、漁業管理、海洋哺乳類の保全など に注力

2020年Pew海洋保全フェローによるサメの保護や水産養殖などへの 取り組み
キャプション:2020年Pew海洋保全フェローのAna Martins Sequeira(アナ・マーティンズ・セクエイラ)(写真)は、国境を越えて移動する大 型海洋生物の世界的なホットスポットと、これらの生物の生存を脅かす脅威を特定するシステムの開発に取り組んでいます。クレジット:西オーストラリア大学

2020年Pew海洋保全フェローシップ受賞者(以下、フェロー)として、オーストラリア、 中国、日本、インドネシア、ケニア、米国から8名の海洋科学者と環境保全の専門家が選出されました。

各フェローは、研究やその他のツール開発により、漁業管理の改善、持続可能な養殖業の推進、生息数 が減少しているサメやその他の海洋生物の保護、より効率的なサンゴ礁再生の促進などを行うことを目 的としています。気候変動、開発、乱獲、汚染により、世界の海洋生態系が直面する危機が増大する中、 海洋生態系の持続可能な管理を支援することの重要性がますます高まっています。

The Pew Charitable Trusts(Pew財団)の環境調査・研究プログラムのディレクターを務めるRebecca Goldburg(レベッカ・ゴールドバーグ)は、「Pew海洋保全フェローシップ プログラムは、海洋保全に新し いデータと分析、そして革新をもたらす質の高い研究を支援するものです」と述べています。「このプロ グラムは、専門家のグローバルなコミュニティーを形成して育成し、互いから学んで協働することで、 研究努力の成果を統合して効果を増幅させます。」

フェローシップ受賞者は、厳格な指名・評価プロセスにより、世界各地の海洋科学者と環境保全の専 門家からなる委員会によって推薦されます。選考は、海洋環境保全の推進につながる可能性など、提案 するプロジェクトの長所に基づいて行われます。選出されたそれぞれの受賞者には、3年間で15万米ドル の助成金が授与され、他のフェローや過去のプログラム終了者のコミュニティに参加して、アイデアの 共有、協力関係の構築、専門スキルの習得やネットワーク作りを行うことができます。プログラムは、 これまでに39か国180人にフェローシップを授与しています。

2020年の受賞者とそのプロジェクトの一覧はこちらをご覧ください。

Polita Glynn(ポリータ・グリン)は、The Pew Charitable Trusts(ピュー財団)の海洋保全フェロープログラム のディレクターです。